【ネタバレ要注意】Re:triggerの雑感

前半の公演を四回観劇させていただきました。地元に帰ってきてしまったので以降の公演は見ることができないのですが、忘れないうちに雑感と個人的見所、分からなかった部分をまとめました。語彙力がないのでエモとやばいとすごいの連発です。全て個人の見解です、解釈という名の妄想が大量なので「こんな見方もあるんだな〜」って思ってくれる人だけ読んでください。多すぎて文章にしたら大変な量になるので箇条書きです。他にも何か思い出したら追記するかもしれません。また、芝居をやっていた人間からの見方なので、メタ的解釈や演出面からの観点を多々含みます。作品世界に浸りたい方は読む前にご了承ください。

イーリスメインに全体俯瞰1回、オーブ推しカメ、ユオ推しカメ、全体俯瞰でもう1回の四回観劇です。感想もメインに見たメンバーが多め、他のメンバーの表情など見ることができていなくて見当違いな解釈をしているところも多々あるかも。もし「こここんなことしてる人いたよ!」とか「この部分こうだと思ってるよ!」とか「読んで見にいったけどこうだと思う!」とかあったらお話してくれると嬉しいです。
【ネタバレ】しかないのでお気をつけて!逆に、観劇を前提に分かりやすかったシーンは省いているので見ていない方が読んだら???ってなるかもしれません。時系列に並べてるつもりですが、正直どの順だったか曖昧なところもあるので前後してる部分もあると思います。

(❓部分は考えてもそれらしい理由が分からなかったところ、☆は何らかの理由がありそうなところ、★は深い意味付けや答えがない可能性が高いところ)


_____________(以下ネタバレ含みます)

・オープニングでノアが話している時周りにABOが倒れている→箱舟の話をしているのに救われていない、倒れている人がいる矛盾を示唆してるのかな
・ABOのダンス中の食べる速さ、物を書く速さなどがキャラクターによって違って個性がある→オーブの食べる速さめっちゃ早い、ノクトの文字を書く速さが遅い…
・最初はABOの動きや歌声が均質化されている、ロボット感がすごい
・オープニングの「与えてくれないなら聞かないで」のユオの切なそうな表情がやばい
・歌割りがアルバオーブノアの3人のところがある
・「知らない知らない」「大洪水」の桃組の声の圧がすごい
・第17Ark→洪水が起きたのが2/17、山頂に漂着したのが7/17であることにあやかったか
・第6Arkからの移籍→旧約聖書6章からノアの箱船の話はスタート。冒頭にノアが読んでいるのは6章
・ユオの個体番号は8番→今第17Arkにいるのが8人だから一番最初のメンバーだった可能性がある、1〜7は(恐らく)死んでいる
・リールもかなり若番、ユオとかなり同じ時間を過ごしている→外の世界に憧れるリールと受け入れているユオはかなり対照的、二人を見ると所謂『ABO』の考え方や行動のパターンが分かる
・ホクとノクトが22、23の連番、エモ
・オーブとアルバは一番若いはずのノーチより遅い番号→第17Arkに入った順か。全Ark連番ではない→❓☆オーブとアルバが連番ではないのはなんで?オーブとアルバが来てから実験が行われて死んだ?→実際の薬を打たれそうになった時の慌て方やノアの存在から2人は実験を経験していないように見える。移籍した?→オーブとアルバの移籍は外部から来たことのカモフラージュなので一般的ではないのでは+次の❓の仮説と矛盾、元々欠番だった?→理由が分からない
・『オーブとアルバはもともと臓器の実験をする第6Arkにいたが、目や舌に欠陥があり移籍してきた』という情報をイーリスが受け入れている→欠陥があると第6Arkにはいられない?→❓☆ABOは健康体でないといけないという説明から矛盾する(第17Arkは身体に欠陥のあるABOが集められている?→古株のユオなどもどこかから移籍してきたり欠陥がある経歴なのか)
・返事をするのがうさぎさんなオーブがかわいい
・勉強している時イーリスに声をかけられたリールが警戒している、あまり興味なさそうにユオが受け流しているのがABOの象徴的な反応らしい
・歌の途中でうさぎさんの人形で遊んでるオーブとイーリスがかわいすぎる
・外に出ることになって「外周を少し歩くだけですよね」って聞くアルバ全部分かってるよねぇって
・「たのしそう」オーブちゃんの最初の台詞。見た目や普段のとみたけさんからもっと高い大きい声を想定していたのに、低めの小さい声で一瞬で場を支配する感じがすごい。特にそれまで声を一度も出さずに存在感を消していた分5文字のインパクトが強い。ABOが楽しさや新しいものに興味を持っていくきっかけにもなる台詞か
・みんなの統一されたマイナー調の歌に切り込むナイトの圧倒的光属性感がすごい
・勉強が分からないナイトに皆が集まった時、アルバとオーブは行かなかった→ユオに話した通り、アルバはABOがナイトの影響により情を持ちすぎたことを心配している。オーブは単純に興味がなかったか、イーリスが来ることを示唆するために残ったか分からないが、後者ならばアルバと同じく情を持ちすぎたABOをよく思っていない+イーリスがよく思わないと考えていると解釈できる(単純に聞かなくても分かるくらい頭がいいんじゃない?って連番相手に言われて納得しました、たしかにそれくらいの理由かも)
・自由時間って言われてワクワクするリールが可愛い→そんだけソワソワして図書室なの?ってなった真面目かわいい
・「体育館行こうぜ!」突然小学生になるナイトがかわいい
・ユオはいつもパパみたいな顔してみんなを見てたね
・Triggerの話をしようとしたナイトを遮ったアルバは、何もなくてもいつかリールに真実を話していた気がする。ただリヒトの作戦も分からない状態でするべきではないと判断したのか。何も言わないながら、リールの幻想に対して諌めるような目を向けていたのが印象的。→これを見ていたユオはTriggerの真実は知らなかったはずだけれど、外の世界をまだ目指そうとするリールを見守る気持ちとその前向きさに憧れ羨む気持ちが混ざった顔をしていたエモい
・ライラの歌声が超綺麗で儚くてやばくてやばい
・重なるノーチの歌が上手い
・高音に割って入るオーブちゃんの低音の台詞が相変わらずよく効いてる。楽譜の件はアルバのことを周りよりよく知ってるフラグだったね。歌い出した瞬間の高音でノーチが思わずオーブちゃんの顔を見ているのがよい(ここまでのシーンでとみたけさんの歌は全部コーラスに徹しているが、このシーンで初めてオーブらしさを出している感覚がある)
・ノーチに怒られたオーブがうさぎさんで謝っててかわいい
・歌い出すみんなをずっと後ろで見守ってるユオがママ(今までのことを思い出してるような優しい笑みだったけど、このあと実験があることも分かっていて受け入れているような寂しそうな感じが神)
・ユオの様子に気付いたアルバが、指揮をしていたリールに声をかけ、みんなをユオの周りに集めてラストを歌わせるのが最高、そこからユオきっかけに踊り出すのも最高
・外の天気の悪さやオーブのイーリスが来ることへの反応の遅れから違和感を出し、芝居の中の状況の悪化を示すの、演出的にめちゃめちゃ分かり易かった
・ステージ下が磨りガラスで裏に照明が入っていて雷みたいになる演出がとてもよかった
・暗転からとみたんの声がするのに全然オーブちゃんじゃない話し方が飛び込んでくるの最の高、超ゾクッとした、さっきまで気配が薄くてABOの一員に溶け込んでた人がいきなり異分子として浮き出てくる感じ、立ち姿も肩が上がって両手で大事そうに人形を持っていた前半から、片手で耳の一つを掴んでぶらさげた猫背気味に一瞬で変わっていて流石だった
・オーブに対してあまりアルバは脚本的に大きな差がなくて演技が難しそうなところ。ABOのアルバの話し方は無機質で、後半のアルバは手癖の悪さが目立ったイメージ。細かい演じ分けが計算されている印象だった、にーちゃんらしい演技だなぁ、手癖に注目するとアルバの感情が見えやすい
・淡々としたABO時代のリヒト、無気力研究員のノア、熱と勢いと強さと知性を持つ今のリヒト、白服さんは三役を演じていたようにすら見えた。すごい。(あまりの変化に初見の時はノアとオーブで悪役かと思った)
・ABOを思ってか、明るい表情のままに辛い事実を言えないムスタがいじらしすぎる。辛い表情で事実を告げるイーリス、淡々と事実を告げるエレに対し、葛藤と申し訳なさの上で、一番リアルにABOに感謝しその恩恵を理解して正義だと実感している優しすぎる人だからなんだって2回目で分かった。
・実験があることを聞いている間、全部を知っているアルバとオーブは無表情のまま俯いてる回と、アルバがリールに絡まれて慌てて少し悲しそうな表情を作って反応している回があって、アドリブなんだなぁって感じて面白かった。
・みんな俯いたり上向いたりしているのに、1人だけ正面を見て微笑んだままのユオの凄みが半端ない、イーリスに背中を向けるまでずっと笑ってた
・the night beforeのイーリスの歌、この作品で3番目に好き。超エモい
・ノクトとホクは最初は明るい部分ばかりで、その前のシーンで暗い部分を見せて、このシーンでは明るさで隠した暗さを見せる難しいところ。+も-もどちらの出力も伝わりやすくて共感しやすい感情の演技が、2人ともめちゃめちゃによかった。かわいい。
・ライラの妖精感が天元突破している。儚すぎる。虹の橋を一人で渡る話をリールはTriggerを思ってしたけれど、結局ライラが天国への虹の橋を一人で渡ったのは悲しい皮肉だなぁ
・アルバが来て慌ててノーチがはけていったのは、アルバが優等生すぎて怖いから、であってる?それとも何かの予感があったのかな
・オーブからイーリスへの問いかけはもちろん『家畜のように』という伏線の台詞なのだろうけど、読み方から、何か不満や非難のようなものを感じた。アルバが『ABOは互いに干渉するべきではない』と言ったのに対し、オーブはABOやArkへの思いを語るシーンがなかったが、そのやり方に違和感やなんらかの怒りを覚えてここに来たのかな、と感じさせた
・アルバとオーブのイーリスに関する会話は、それまでイーリスに従う側だった2人が年上としての言葉をかけていて、イメージの逆転が心地よかった。短いけれどアルバとオーブの本当の姿を客に伝えるようなシーン。オーブは少し口が悪く感情的、アルバは冷静に物事を分析してかなり饒舌に語るタイプだと示す
・イーリスが志願してArkに来た理由はここまで明かされない。薬を受け取ったあとのムスタの「君は…」の先は、前の文脈から『ABOに対して敬意と感謝をしているんだね、その上でここでやっていることを正義で、必要なこととと思っているからここに来たんだ』という内容を想起させ、敢えてやや誤った印象を客に植え付けている。→もちろんその感情も少しはあったかもしれないが、実際にあとで明かされる理由とは違う。
・❓★ムスタとエレはなぜここにいる?→ムスタは薬を飲みたがらないため、己の病を治したいからではないだろう。エレの言う通り、単純にどこかからの派遣なのか。
・実験前夜の歌のソロパートのライラちゃんが本当に綺麗すぎてやばい、作品中で一番好き、上手いし今後の悲しい結末も感じさせるしうますぎる
・アーベントの登場に本気で焦るオーブは、実験を受けたことも受ける気もない。アルバとオーブは以前リヒトを預けられているからアーベントからの認知がある。アルバは整形しているがオーブはしていないから焦っているのもあるか。上半分を眼帯で下半分をうさぎで隠していたがもっと時間が長ければばれそう。
・❓★作戦内容も知らされていない、リヒトから声をかけられたくらいでアルバはなぜ整形までしたのか→他の人を潜入させるのでもよかったのでは?→自分で確かめたかった、自分の作ったシステムが何に使われているか確かめたかった…?(元の顔が好きではなかった、などの単純な理由かも)
・❓★オーブはどうやってチップを埋め込んだ?→ユオのチップをつける手術をしたのがオーブだとしたら、ユオがある程度大人になってからつけたとしても、オーブは20代後半〜40代となってしまう。恐らくチップは幼い頃から付けられているから、それだけオーブは年上ということになる。→手術できる医者は数人体制、オーブはその一員とすると妥当。
or
→オーブについているのは偽のチップ、アルバの能力によってごまかされている→リヒトが『第1回』Triggerで逃げ出した時にオーブによってチップを外してもらった→その時点で手術をできる年齢、若くても20代前半→ナイトは『成長したらこのくらいの姿だっただろうね』と言われていたから短くて4、5年前にTriggerを経ている→オーブとアルバはそれだけ年上。第17Arkに入ることのできる20代後半ギリギリか、それ以上だがデータを詐称しているか?
(オーブとアルバはアーベントと同じかそれより年上の年配説もあると思う。アルバは整形することで若作りし、オーブは他の誰かにしてもらったか元々若く見える顔だったのか…)
・オーブがうさぎを落としたらイーリスが拾ってくれる、って信頼が厚すぎる、尺のためとはいえ埃を落としてから返してくれるのが最高、それまでも伏線だろうけどイーリスがうさぎとオーブに対してめちゃめちゃ優しいありがとう
・「やったじゃん」っていう時のオーブの口端の上がり方がワルかわいい
・「知りたいです」といったリールにアーベントが一歩近づき、怒りを買ったかと思ったリールは後ずさる。ただアーベントの表情は怒っているように見えない。ABOから向けられたことのない問いかけされたことへの純粋な驚きか、あるいは突っ込んだ発言や問いかけをしたリヒトに重なった部分があったのかもしれない。
・「説明、いらないです」というライラは、他のメンバーのようにナイトによって変わらなかった、というわけではない。勉強中に話したり、リールと未来についてや外の世界についての話(「みんなと虹の橋を渡りたいね」)をしていた。ただそれ以上に「穏やか」の性質が上回り、緊迫した空間を解すための発言だったのではないか。ライラの打たれた後の「見つけたいですね、見つけてください」には、自分が助かりたいから見つかってほしいという色は一切なかった。純粋すぎて怖いくらい、本当に自分の体が誰かの役に立てば良い、運命を受け入れると思っているみたい
・アーベントの「動揺するABOを見て情が沸かないようにするためだよ」はアーベント自身のことも言っているのかもしれないね
・ABOの感情表現を全員に等しくさせるんじゃなく、静かに事実を受け入れるタイプ(ユオ、ライラ?)、声を出さずに内に激情を秘めるタイプ(リール)、歌に気持ちを乗せるタイプ(ノーチ、ライラ?)、大声の発散をせざるを得ないタイプ(ホク、ノクト)に分かれてるのえっっもい
・(私は見えてなかったので知人に聞いたのだけど、かなり上手からなら見えるらしい)歌いながらライラは一度楽譜を取り出してまたしまってるらしい、楽譜はライラにとって生きた証だし未来を約束した確かな証拠なんだよな切ない
・みんなの歌や声を聞いているユオの全てを諦めたような微笑みの表情がやばい
・伏線や立ち位置の影響もあるんだろうけど、ユオはノクトを構うのが好きね
・ライラだけずっと表情が見えないのに、「まだ発症してへんやろ」ってユオが言った時点で、身体の動きで既に辛そうなのが分かるのがやばい、その上でライラだけには声をかけないユオはライラだけが既に発症しているのに気付いてるよねやばい→一番最初に打たれているから一人だけ発症が早いって理解したんだろう、ライラ以外はブドウ糖を打たれたということにはさすがに気付いていない
・「今の話どういうことだよ」っていうナイトはとても優しいしみんなを救いたいんだなかわいい
・イーリスに鉢合わせてうさぎだけ後ろに向けてるオーブがわいい
・イーリスはオーブやアルバ、ナイトがノアの部屋にいるのを見て驚いた顔はするものの、怒りの表情ではなかった。優しさというよりも、自分の目的以外には興味がないのかも
・ABOのアルバは手をきちんと揃えたり真っ直ぐ下ろしたりしてるのに、リヒトといるアルバは腕を組んだり顔周りたくさん触ったりして(パンフにもあったけど)インテリ感が爆発してる
・アーベントは「Triggerの先にあるのは自由じゃない、死だ」というけれど、誰の死かは明言していない。Triggerに選ばれたものが殺し合いや最後に自殺、所長からの射殺により死ぬということ、もしくはハンターとなって死をもたらすという二つの意味か。リヒトのTriggerの先のことは、アーベント自身に死をもたらす存在として解釈できる。
・エレとナイトの歌めっちゃすきー!!!二人とも安定感があるから安心して聞けるしハモリが最高。生まれたての雛→聖書のノアは水が引いたかどうか鳥を放って確かめたという、Arkに戻ってきたナイトは洪水の終わりを告げる鳥の象徴かもしれないな
・Trigger関連の着替えや銃を処理する演出が全般的にすごい。人で隠して着替え、人の動きで銃の勢いを表現するのめちゃいい
・ノア、オーブ、アルバ、ナイトが侵入者であると明かす前の、歌の部分で、ナイトはライラに手を伸ばすが振り解かれている。そのまま背を向けて去っていく→時間軸が前後するが、後のシーンの「今(ナイトがライラの)様子を見に行ってくれてるから」の情景だろう。(観劇3回目くらいで気付けた(遅い))
・整形のくだりのオーブとノアのわちゃわちゃがかわいい、整形に関する疑問に関しては前述の通り
・ユオの「じゃぁ俺らは死なんってことやんな」は本当に淡々と語られる。ノクトは「自分が死ななければいいってこと?!」と聞いたけれど、ユオは実験で死ぬことを既に受け入れていた印象。『また自分は死なないのに、周りの仲間が死ぬのを見なければならないのか』といった意図の方が強そう
・台詞がない時のユオとホクの表情や演技がまじで生きててやばいから余裕があったら絶対見て
・Triggerの説明で「ランダムに選ばれた」・アーベントはリヒトに「君を推薦したよ」・リールは「Triggerの申請は」→申請、推薦があったものはそれを元に選出、何もなければランダム?→Triggerは『絶対殺す』システム、成績のいい人が選ばれやすい→反旗を翻す可能性のあるABOの排除の意図もあるか
・Triggerの歌の桃組さんが上手すぎる、もちろん歌が上手いんだけどキャラの個性を完全に消して説明に徹した歌は前述のオープニングの時と被る、キャラとしての歌と対照的。2番目に好きな歌
・後ろで踊るアーベントがかっこいい、「空か、扉か」って歩きながら言う時に毎回マントをばさっとさせるのがかっこいい
・表情とダンスだけで恐怖、絶望の表現を託されたリールが圧巻でした、このために髪も顔にかからないようなスタイルだったんだろうな
・ここら辺でイーリスはほぼ下手にいて上手を見てるから表情を見やすいように左側の髪の毛が分けられてるのかなって思ったそこまで考えてないよね??
・人工中絶の事実が明かされて、震える両手を見つめるノクトと、それに気がついてノクトの肩に手を載せるユオがえっっっもいリールもいいけどこっちも見て
・Trigger中のナイトを見るエレの表情、ナイトに銃を向けるエレの表情が毎公演よくなっていてすごかった、そのあとの無声+スローモーションの悲痛の演技もよかった
・Triggerで人を殺す時のナイトの表情も毎公演
よくなっててすごく辛かった、エレが銃を構える音を聞いて全てを理解した表情で振り向くナイトがやばい、このシーン台詞ないのに表情で詰め込みすぎすごい
・ライラの歌をイーリスは絶対に歌わないが、このシーンの「産声をあげたのがはじまり」の曲のコーラスは歌ってる(「君も僕も貴方も」だから?)→前半は「レクイエムのような子守唄」だけだったが、Triggerの事実が明かされた直後には「子守唄のようなレクイエム」が追加される→イーリスもみんなと一緒に首絞める振りしてて勝手に驚いた(キャラクターのポジション的にはしなさそうな気がしたけど、『明かされる事実に悲痛な思いを抱いた』全員に共通の振りだったのかな)
・「レクイエムのような子守唄」は中絶によって死ぬはずで今後も実験で死にゆくはずの命に向けたレクイエムと、それを育て生かしているArkを意味する子守唄→「子守唄のようなレクイエム」はTriggerにより生き延びることができるという希望を噂する子守唄と、実際は死しかないことを意味するレクイエムかなぁって
・回想シーンで一瞬現実のナイトになる時ノアが赤い服をナイトの肩に乗せてたり、ナイトの白い衣装や靴をオーブが回収して下手袖に投げてたり、ハード面が大変そうだけど靴までこだわって履き替えさせてたの感動したしどこまでが回想なのか分かりやすかった
・現実に戻る瞬間、リールの「ぼうっとしてた」の台詞の直前、初日公演だけブル転リールサス、それ以降は完暗だった。回想の終わりとして完暗の方がはっきり区切れるけど、回想自体がぬるっと始まったし、リールサスだとリールの表情や動きも取れて個人的には好きでした
・アルバの端末が音を立てて、アルバがリヒトの名前を呼び、オーブが「ライラちゃん、やばいの?」と問う。このあと別に死の描写があること、直接的な死の描写を回避する(CFTMもそうだった)意思が感じられる演出から、意識を失ったことの暗示かな
・「神様は意地悪やなぁ」以降のユオはまた笑っている。ノアの発言にもあったけれどユオは絶望に直面した時、嘆くリールやノーチ、怖れるホクやノクトに対し、『笑うしかない』人間で、恐らくライラも同じだった。ナイトが「ライラは受け入れてたよ」と言ったように、意地悪と言いながらどうしようもない運命だと、ライラとユオは理解している。だからこそ、何かライラを救う打つ手を探している周囲と違い、ユオは弔いの歌を歌うよう言いだしたんだろう。
・みんなが歌っていても頑なに最後まで歌わなかったユオが、ライラが最初に歌っていた歌い出しのパート歌ってるのえっっもすぎて死ぬ、泣きそうに上を見て目を泳がせてるのに口は笑ってるの無理死ぬ死にました
・そのあとノクトが歌いだすのが、歌詞が出来てからライラがいつも歌っていたパートで二度死んだ(ノクトが選ばれた理由はユオがいつもノクトに構ってたのと、あとツイートされてたけど浅井さんの好みだろうな)
・メンバーで作られた天国への虹の橋を渡っていくライラが美しすぎるし照明は白しかなくて虹なんかないのが悲しすぎる
・❓★ライラが死んだあと当たり前のように物語が進行してそれ以上誰にも悲しそうな表情がないのはなぜ?→ハード的に一番ありえるのは以降ライラが出てこない、死の場面も描いたから物語の進行上不要な部分としてカットした。きちんと理由を考えるなら、ABOたちは周りで人が死ぬのは慣れているから割り切るのも慣れている。オーブとアルバも管理する側だから割り切っている?オーブは割り切れていないと思うけどなぁ。
・アルバはハッカーだし電子系は得意だけど薬の調合とかはそんなに得意ではないんだろうな、逆にイーリスが『医師の免許を持っている』フラグが睡眠薬の調合で回収される。「少し悔しいけど」っていうアルバは意外と負けず嫌いだし天才の自負があるんだろうなぁかわいい
・❓☆ライラの楽譜をイーリスが管理したのは遺品だからだろうか?なぜABOたちの部屋に楽譜を返した?→実際問題、遺品の管理は困るだろうから持って帰るのは自然な流れ。ただ、皆が作ったから皆が持っていた方がいいと思って楽譜を返すなら、直接返した方がいい。そもそも楽譜を返す必要もない。夜のうちに扉に挟む形で返した理由は?→夜に自分が出歩いたことをABOたちに伝えたかったから。思い出の品を返すことで敵意がないこと伝えたかったから。(ライラと同じ目に遭わせてやる、とも取れるがそれまでのイーリスの台詞(「なら、飲まなきゃ。俺はそう思います。」)からはABOへのそういった陰湿さは感じない)→(初見の時はそこまで考える余裕はなかったけど)イーリスが裏切っていないことは楽譜が返されることから分かる。→メタ的な解釈だと、楽譜は『未来』や『希望』の象徴ではないか。皆を外に出すきっかけとなるアルバが書き、外へ出る憧れを最初から抱いていたリールが歌詞を書いた。最初に歌うシーンで皆の手に回るが、ユオは見せられただけで楽譜を手にすることはない(ナイトによって未来を考え、希望をもった他の面々と違い、ユオは未だ未来を悲観していた。リールの周りに勉強を聞きにくる面々にも混ざっていなかった。)。その後ライラの手元に戻り、ライラの犠牲によって皆が救われる。死にゆくライラは楽譜を残していき、次に楽譜を手にしたイーリスは、楽譜を持ってアーベントに情報を流し、間接的にリヒトの作戦を後押しする。その後ABOたちに楽譜を返したのは、その後の未来や希望を彼らに委ねる意図とも取れる。
・ここでもノクトとユオ絡ませてくるから、この二人は仲良し設定って確信した
・emergencyの歌、めちゃめちゃ立海(🎾ネタです他作品でごめんなさい)感がして好き、ノアのソロが特に最高
・ナイトに言われるまで、ノアは作戦通りに進んだことに気付かなかった?→自分の想定外のことが起きると動揺するタイプなのかも。過去のオーマイガーのシーンは毎回そうだった。また、ナイトにエレへの感情を語らせるためのきっかけでもあったね
・ナイトに教えてもらったのに、自分で気付いたかのように「作戦は続行だ」っていうノア、アルバやオーブのやった仕事もこうやって威張ってきたのかなって思うと可愛かった
・ユオはまだ外の世界に出ることを怖がっていて一番ABOらしい反応だと思う、ABOの象徴としての役割を担ってる気がする
・ABOの新しい未来を切り開いていくのはいつもリールなんだね
・リールの言葉でノアについていく気になったユオえっっもい
・Triggerを銃弾1発にしたアーベントは、リヒトの一発が自分に向けられることを分かって、期待していたのかもしれないね
・台詞がないのにここからのエレがしんどい
・ナイトの言葉は元ABOでありながら今は実験を受けることのない、外の世界を知った存在だから言えたんだと思う。直接的な言葉を用いずにABOの殺し合いを娯楽としている聴衆、実験によりABOを苦しめているArkの運営への非難が感じられる
・ノーチとオーブの台詞はライラのことを思っていたんだろうなぁ、他の人にはない悲痛さがあった
・どうせ死んでしまうなら未来を知らなくていい、もしノアが言うようにイーリスが裏切っていなくて生き残れるなら自分で結末を確かめる、リールの台詞はそんな意図だったのかな
・ユオはここでもずっと唇は笑ってるんだけど、毎回涙を流してるんだよね、ライラの歌を歌いながらいつも笑いながら泣いている、自分が生き残るかもしれない未来と仲間と同じ場所に死にに行くかもしれない未来の狭間で、死んでいった仲間(もちろんライラも含めて)を思いながら泣いてるんだろうな、一番好きなシーンだし美しすぎるし悲しすぎて死ぬ
・❓★赤い照明の演出だったけれど恐らくそれは銃を撃ったという分かりやすい演出のためで、麻酔弾なら実際は血は出ないはず(頭から血が出るような麻酔弾なら失血で死ぬでしょう)。ナイトがかつて麻酔弾を撃った時も血はでなかっただろうに、エレはなぜナイトが死んだと思ったのか?→銃の形をしているが血で周囲が汚れないように、実弾ではなく致死量の薬が打ち込まれたと勘違いした?→麻酔弾ならば扉を撃ち抜くことができないはず→麻酔弾を与えるような優秀な人間は、どちらにせよ逃がさすハンターにする計画だった。リヒトは実弾だったから扉を撃ち抜けた?
・「(リヒトによって殺されることを)望んでいたんでしょう?」と問うリヒトにアーベントは否定しない。→婚約者のためにプロジェクトArkに参加したアーベントは、婚約者を失った時点で参加している意味を失ったのではないか。新薬開発のために最適なことをしているという自負はありながらも、自身のしていることに良心の呵責があり、一番最初に面倒を見、Arkのあり方に批判的だったリヒトに殺して欲しいと思っていたのでは。
・実弾を向けられたアーベントに、イーリスは睡眠薬を打って殺されるのを防ぐ。イーリスもArkのあり方に疑問を持っていたはずだが、それ以上に人が無為に死ぬのを見たくないのだろう。またアーベントの葛藤も、ライラを看取ったことで共感できたのかもしれない
・客は仮面をつけているはずだけれど、全世界(市民にも放送されていると勘違いした)に生中継されていると知った客は、その日の行動や鼻や口の特徴から、自分が悪趣味なショーを見ていることがバレると懸念して逃げ出した→実際に全世界に中継されれば一般市民を大量に巻き込んだ問題となりうる。だからこそ国の上層部にのみ回る形で配信し、プロジェクトArkを肯定しようとしている日本国家に他国の上層部からの非難を集める作戦をアルバは取ったんだろう
・多ステの人たちにはウケなくなっていったけど、私は何回聞いてもネオおやすみんで笑った
・倒れてるあいだに拭けないからだろうけど、目を覚ましたユオが毎回涙を拭いているのがやばい、演技としてではなくてユオとして生きてユオとして泣いてるんだなぁって、多分あのシーンで毎回泣いてるのユオだけだ
・台詞なしで表情だけでナイトへの感情を表現するエレが凄すぎる
・救われた人がいること、ムスタの存在はABOやライラへの救いに見えた
・アーベントやArkのしていることは殺人に近いものもあるけれど、生まれたことになっていないABOへの劇薬の投与は法で裁くことはできないだろう→アーベントが奔走するプロジェクトArkの立て直しは、現実世界の治験のような形になるんだろうな
・出ていったABOの未来は客の想像に委ねるんだね
・椅子とブロックの舞台美術が神。仕掛けも神。演技と演出と舞台が合致してて気持ちよかった。

もっと大きい会場で見たい反面、テーマ・会場の空気感ともに小劇場感があって好きでした。大きいステージに立つみんなを見たいけど、それとは別に小劇場特有の目の前で生きている芝居を見るのが私は個人的には大好きなので、嬉しかったな。もうこんなキャパでは二度とないと思うので、特別な公演になりました。
脚本、演出、演技全ての質が高く、たくさん考えさせられる芝居でした。正義ってなんだろう、自由ってなんだろう、生きる価値ってなんだろう。自分も振り返って考えてみようと思います。