夢を叶えるアイドルの話〜碧い海の話を読んだ話〜


私は、このブログを開くことを、怖いと思っていました。ログインもほとんどしていなかった。ここは、私がオタクを続けることを怖いと思った場所だからです。
でも、ここは私が夢にもう一度巡り会った場所でした。どなたか分かりませんが、今でも毎日10人くらいの方が見てくださっていることを、久しぶりにログインして知りました。間違えて画面を開いてしまっているだけかもしれません。それでも、昔は怖くてたまらなかった数字が、今はなんだか、うれしい気がします。



めせもあ。は、夢ともう一度巡り会わせてくれるグループだと思います。知らなかった夢を教えてくれるグループだと思います。夢を、叶えてくれるグループだと思います。



2017年5月、2年前に初めて書いたブログと同じこと。今もそれは変わらないし、野崎さんのブログを読んで確信しました。

私は小さい頃から文章を書くことが好きでした。小説家になることが夢でした。少し大人になって自分の性格の特性を知って、コピーライターになりたいと思うようになりました。自分は文章を書いて生きていくと思っていました。きっと家族も、そういう生き方を望んでいたんじゃないかと思います。でも、私は言葉を紡ぐことができなくなりました。目的がなくなったから。自信がなくなったから。言葉に力がないと知ったから。いろんな理由で、私は書くことをやめました。
ずっとダンスをしてみたかった。でも両親は、それを好みませんでした。結局、行く宛がなくて一人ぼっちで踊っていました。
そんななか私が出会った演劇は母が好んでいたもので、とても喜んでいました。芝居は私にとっても大事なものになっていて、それでもどうしようもない空虚感を持っていた。そんな時にむすめん。に出会いました。

むすめん。の夢が叶う姿を見ました。私はその姿に夢を見ました。自分ができなかったことだから、憧れて、そして応援したいと思った。

ちょうどツアーが始まって、初めてのホールツアーで、チケットはたくさん余っていた。私がこのブログを最初に更新したのは5月の半ば。GWに始まったホールツアーの、まだ空席の残る会場を見て、私は悔しかった。新規のオタクだからできることってなんだろう、そう思って、自分がオタクになった経緯を読んだら新しいオタクが増えるんじゃないかって願って、ブログを書いたことを覚えています。言葉に力はないって知ったはずなのに、性懲りも無く。たくさん前向きな言葉をもらって、そのなかには信じられなかったけれど、心が動いたって言葉もありました。
でも、同じくらい否定的な言葉ももらった。初めてでした。力がなくても、言葉は自由だと信じていたから。発することすら許さない意見に、もう二度と書きたくないと思った。それでも、もう一度背中を押してくれる人がいた。それからも怖くてなかなか開けなかったけれど、鍵アカで時々こっそり更新だけして、ログアウトしていました。ブログを読んだ人に誘ってもらって、去年の年末、久しぶりに公開アカウントでブログを書く機会をもらいました。Fil Meに誘ってもらって、コピーを書く機会をもらいました。少しずつ再開したリアルの活動の方でも、私の作品を取り上げてもらったり、原稿依頼をいただいたりするようになりました。いつの間にか、また、息をするように書けるようになっている自分がいました。何もない日に、こうやってブログを書けるくらいに。

一人で踊っている動画を見たフォロワーさんが声をかけてくれて、誰かと一緒に初めて踊ってみたの動画を撮りました。誰かと踊るのって楽しいなって知って、友達を誘って一回限りのパフォーマンスをした。それに参加した一人が誘ってくれて、私は今、毎月20人くらいの仲間と一緒に動画を撮っています。

小説家にはなれなかった、コピーライターにはなれなかった、ダンスを習うこともできなかった。

でも、本当にそうだったよ。

「学生の頃に抱いていた夢は、たとえそれを諦めたとしても、いつかどこかでその夢に巡り会えることがある」

野崎さんの言葉が、本当に胸にすとんと落ちました。
私は、MeseMoa.さんは夢を叶えてきたグループだと思ってきたし、今でも思っています。でも、他の夢を諦めて、叶わなかった夢を抱えて、新しい夢を叶えようとしているグループなんだ、ってやっと気付けました。
自分が叶えられなかった夢を叶えていこうとしているから応援したくなるんじゃない、自分と同じで、叶えられなかった夢を乗り越えて次の夢に向かうグループだから応援したいんだ、って分かりました。

このグループは、いろんな人に、夢ともう一度巡り会わせてくれるグループだと思います。それは、むすめん。が、MeseMoa.が、いろんなことに挑戦するグループだから。踊ることから始めた10人が、衣装を纏って、歌って、ブログを書いて、オタクと話して、たくさんSNSを更新して、たくさんの動画を投稿して、たくさんのステージに立ってくれたから。
SNSには踊ってみたがあって、歌ってみたがあって、演奏してみたがあって、衣装を作る人がいて、お人形に服を着せる人がいて、ブログを書く人がいて、絵を描く人がいて、漫画を描く人がいて、写真を加工する人がいて、その他にもいろんな創作に満ちていた。私は他に、こんなジャンルを知りません。
創作や芸術はゴールがないし、指標もはっきりしていないから、その道に進むことは難しいと私は感じています。その夢を諦めた人も、たくさんいると知っています。そんな人たちが、MeseMoa.を通じてもう一度夢に巡り会えるんじゃないか、って私は思う。昨日の野崎さんのブログを読んでタイムラインに溢れたツイートには、実際、そんな内容がたくさんありました。



最近、妹に言われて、言葉を失ったことがあります。
「なんでブログを書くの?私には分からない。」
純粋な問いだったんだと思います。でも、なんだか冷たい音に感じました。
別に、理由なんてないです。マラソンランナーがあんなに長距離を、しんどいのに走るのが好きだというと、普通の人は「なんで?」ってなるでしょう。私はたまたま、それが文章を書くことだった。それが、自分のなかで気になったことをとことん突き詰めて考えることだった。当たり前のようだったそれが実は普通じゃなかったこと、「なんでそんなことするの?」って共すれば批判されるものであることを、私はここに来てやっと知りました。
でも、MeseMoa.さんも、そういうことをしてここまでやってきた人たちだと思うんです。なんでコピーダンスをするの?なんで歌うの?なんで被り物をするの?なんでそんなに長い小説のようなブログを書くの?なんでゲームを配信するの?
それは、好きだから、だと思うんです。


さっき『いろんな人に』って書いたのはそういうこと。創作活動への夢を持っていなかったり、あるいは全然違うベクトルの夢を持っていた人たちにとって、MeseMoa.さんは夢ともう一度巡り会うグループではないかもしれない。
でもみんな、MeseMoa.さんの夢を応援したくてここに集まった人たちなんじゃないかって思うんです。
MeseMoa.さんのダンスが好きだから。歌が好きだから。パフォーマンスが好きだから。人柄が好きだから。言葉が好きだから。それは、『好き』を夢みて叶えようとする彼らの夢を、応援しようという感情のはずです。そこにはもう、「なんで踊るの?」「なんで歌うの?」って疑問はないでしょう。彼らが好きなことを一緒に好きになって、その夢が叶うことを一緒に願ってる。
それは、今まで見ることのなかった夢を教えてくれることと同義なんじゃないか、って私は思います。
そしてこれからきっと、武道館の夢を、次の夢を叶えてくれるって信じています。


ありがとう、MeseMoa.さん。
おこがましいかもしれないけれど、夢を叶えてくれてありがとうございます。





MeseMoa.さんに出会ってから離れていた演劇の世界に、また声をかけてくれる人が現れました。これからも私は、どこかで文章を書くでしょう、どこかで下手くそなダンスをするでしょう。あの時のような空虚感はありません。だから、もう一度芝居の舞台に戻る選択をしました。新しい夢を教えてくれて、本当にありがとう。

これからもMeseMoa.さんはもっともっといろんな人の夢との待ち合わせ場所になるんじゃないかな、ってそんな期待を私は持っています。

本当は恩返しがしたいけれど、私にそんな力はありません。でも、何もしないよりは何かした方がいいと思うから。嬉しかったこと、楽しかったこと、感じた感謝、どんどん口にしていきたいなって思います。そういえば最近、白服さんの中島健斗ツイートからオタクになった人がいるって聞いて勇気が出ました。偶然踏んだURLからオタクになる人だっているかもしれないでしょう?
そして、嘆いているだけじゃなくて、自分に出来る努力もしていけたらいいなって。しがない社会人になる私は、もう叶えたい夢はないと思っていたのにね。まだ夢を見つけていいんだって教えてもらった気がします。
野崎さん、素敵なブログをありがとう。背中を押してくれた推し、ありがとう。
きっとこれを読んだあなたの推しも、あなたと夢を出会わせて、背中を押してくれるんじゃないかって、私はそう思います。MeseMoa.さんは、そんな夢のようなグループだから。