拝啓、嵐様

2018年9月24日。なんの日か、ご存知でしょうか。
今年の十五夜は、その日なんだって。
CFTMのライブはその直前に行われる、きっと月に帰ってしまうみんなの、地球最後の宴なんだろうなぁ。



私は、嵐くんが大好きだ。

もちろん静は綺麗だし豊の歌声には涙したし晴の明るさに救われた。賢者の言葉に頭を悩ませ博士の笑顔に安堵し月詠の美しさに言葉を失って、弓弦のかっこよさにため息をついて海月の幸せを願った。帝はどこまでも神々しくて、かぐや様は愛らしく、朔夜様はかわいい。

ただ、私は嵐くんがどうしたって好きだ。ほぼとみたけさんじゃん、って言う言葉を聞いたりもしたけれど、推しとして自信を持って言う、嵐くんととみたけさんは別人だ。
CFTMにでてくるみんなは、親族さんと一緒で、ご本人とはまっっっったくの別人だと思う。
もちろんご本人を応援してるから私はこんなものを書いてるんだけど、でも嵐くんが好きで好きでたまらなくて、いなくなってしまうことが今とても寂しい。だから、手紙を書くことにした。(以下、とみたんの、嵐くんの演技(特に姿勢の作り方)が好きですってことを長く長く書いているだけです こまけーよ!ってな)



拝啓 嵐様

暑さも遠退き、夕日に虫の音が響く季節となりました。気温の変化の激しいなか、いかがお過ごしでしょうか。お体など壊されていませんか。こちらは嵐くんのお名前のような野分に見舞われ、月を見ることはままならない状況です。どうか、お気を付けてくださいね。
嵐くんはまだ、地球にいらっしゃると伺っています。月へ帰られる前に少しでも伝えたい思いがあり、筆を執らせていただきました。

嵐くんは、本当にとみたけさんによく似ています。かっこいいのに、笑うと可愛らしいところ。歌が上手でダンスが丁寧なところ。

ただ、とみたけさんと違う、いいえ、違っていたと思うところもたくさんありました。

私たちの見るとみたけさんは、マイクを持っていたり、自分より背の低い人間と話すために、やや猫背になっていることが多いと感じます。こちらの目を見てくれる、とても優しい人なんです。けれど、嵐くんはいつも広く胸を開いて少し高いところを見つめている、そんな立ち姿だったと記憶しています。自由で堂々としたその姿に、一目見て見惚れたことを覚えています。
また、嵐くんはCFTMという世界のなかで、常に皆を鼓舞して引っ張っていく、年長のような存在でした。とみたけさんはグループでは弟キャラで甘えていることが多いけれど、嵐くんは晴や豊のボケに突っ込んだと思ったら賢者を助け、朔夜を守り、かぐやを慮る、大人な存在でした。とみたけさんは普段、語尾が上がった甘えたな話し方をするのに、嵐くんは語頭が強い意思のはっきりした話し方をします。しかも、絶対に誰かを否定しない、ポジティブな言葉しか発しないの。

去年の12月に嵐くんに出会った時、だから私は衝撃を受けたんです。
その一月前に会ったとみたけさんは、ミュージカルへの出演を不安だと語っていたこともあったけれど、私が見に行った舞台にとみたけさんはいなくって、嵐くんを見つけたの。
かっこよくて明るくて大人で強くて、時々かわいい嵐くん。

そんな嵐くんに、教えたいことがあるの。最近のとみたけさんって、ちょっと貴方に似てきた気がするんだ。
後輩が増えたからか大人びたように見えるし、外のイベントのMCも嵐くんみたいによく話していて、よく回りを見てるなって思うの。不安がる言葉より、前向きで明るい言葉を聞くことも増えた気がする。嵐くんの影響なのかもしれないなってほんとに少しだけ、思ってる。今までのとみたけさんもそれはそれは超絶かわいかったんだけど、最近は大人っぽさとかっこよさも兼ね備えて無敵って感じがします。

だから、嵐くんは地球でするべきことを終えたから、月に帰ってしまうのかなって少し思ったりして。寂しいけど、それはとってもいいことのはずだから、笑顔で送り出したいなって思うようになったよ。

ミュージカルなんて無理だよ、って言ってたとみたけさんが、みんなに会いたいって言ってるのを見て、伝えなきゃって思ったの。
嵐くん、生まれてきてくれてありがとう。
私は嵐くんのことが好きでした。一番前を走っていく、何にも臆することのない、とても優しい嵐くんが。

でも、私が応援したいのは、嵐くんじゃなくてとみたけさんでした。遠い世界で戦う強くて優しい嵐くんも素敵だけれど、私がずっと見ていたいのは、どんどん強く優しくなっていく、でも人間らしくてかわいいとみたけさんでした。嵐くんにも見てほしかったなぁ、とみたけさんってとっても楽しそうに、幸せそうに歌いながら踊るんだよ。

きっと嵐くんにはまだまだ月でやらなくちゃいけないことがあって、とみたけさんもいつまでも嵐くんに体を貸してるわけにはいかないから、嵐くんは月に帰らなくちゃいけないんだね。寂しくなるなぁ。直接だって何回も見たのに、DVDも浴びるように再生してしまう。 いつまでだって嵐くんの姿を見ていたかったけど、永遠なんて絶対にないもんね。最後に会える機会をもらえただけ、とっても幸せだと思います。

月の人が私たちの前に姿を見せるには、きっと準備がいると思うから、来週まで心待ちにしています。せっかくの機会なんだから、とびきりのお洒落をしていこうかしら、なんて思ったりして。嵐くんはいつだって幸せな気持ちを作ってくれるね。

嵐くん、本当にありがとう。それと、とみたんに、嵐くんに魂をいれる器を貸してくれてありがとう、って伝えておいてね。

二週間後の地球最後の宴まで、どうかお体には気をつけてね。荒れた日本の気候は、まるでみんなを月に返したくないのかな、って思っちゃうくらいだけど。十五夜の日に、どうか安全に帰れますように。十五夜の次の日は満月だって言うから、私も湖の端の地球から思いを馳せようと思います。

みづうみに櫂ゆつくりととかしゆく 月の白さはしづけさのいろ

飲み過ぎには気をつけてね。宴に参列できること、本当に嬉しく思います。そして、少し早いけれど、よい旅路になりますように。嵐くんのこれからが幸せなものでありますように。

かしこ


(全員分書いてもよかったんだけど莫大な量になるのでやめました)